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ふゆ(冬)

ふゆ(冬)[huyu]←[fuyu]

◯ふゆはうちにこもり、いのちをこめ、はるにそなえる季節である。

◆「ふゆ」は、生命が内にこもり、新たな「ちから」を得て、「はる」に開花するために、なくてはならない時期。語源的には諸説があるが、「ふゆ」は「殖(ふ)ゆ[fuyu]」とと同じ言葉で、「fuyu」は[faya][fae]、つまり「はえる(生える)」に由来する、と考えられる。新たな生命力がふえる時期である。

四季の一つ。旧暦では一〇月から一二月、新暦では一二月から翌年の二月までをいう。天文学的には冬至から春分まで、二十四節気では立冬から立春までをいう。四季のうちで最も寒い。

◇『万葉集』四四八八「み雪降る冬は今日のみ鶯の鳴かむ春べは明日にしあるらし」 ◇『源氏物語』夕顔「今日ぞ冬立つ日なりけるもしるく、うちしぐれて」



2014-10-08