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たつ(断つ)

たつ(絶つ・断つ・截つ・裁つ)[tatu]

◯つづくものを切る。

◆長く続く物を途中で切り離す。自動詞は「たえる(絶える)」。

※タミル語<tati>由来。

▽物を切り離す。つながっているものを断ち切る。切断する。 ◇『万葉集』四四二九「厩なる縄多都(タツ)駒の後(おく)るがへ妹が言ひしを置きてかなしも」

▽つながりを切って関係をなくする。縁を切る。交際をやめる。 ◇『源氏物語』手習「流転三界中などいふにも、たち果ててしものをと思ひ出づるも、さすがなりけり」

▽それまで続けていたことをやめる。また、特定のものを飲食することをやめる。 ◇「酒を断つ」 ◇『竹取物語』「五こくをたちて千余日に力をつくしたる事すくなからず」

▽終わらせる。滅ぼす。 ◇「命を断つ」 ◇『万葉集』四四六五「おぼろかに心思ひて虚言(むなこと)も祖(おや)の名多都(タツ)な」

▽さえぎってじゃまをする。隔てる。 ◇『徒然草』六「此所を切れ、彼所をたて。子孫あらせじと思ふなり」

▽衣服にするために布を切る。 ◇『古今集』三七五「唐衣たつ日はきかじ」



2014-10-08