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考え方

1.1       [98中京大]     問題1.1     解答1.1

軌跡は媒介変数の存在条件である. この観点からいくつかの解法を考えておこう. 基本は連立1次方程式を解くように$x$$y$$m$で表すことである. そこからとりうる範囲を確定して,$m$を消去すればよい.

1.2       [98奈良女子大]     問題1.2     解答1.2

反転の応用形である. 反転の場合と同様に $\mathrm{P}$$\mathrm{Q}$は互いに他を表すことができる.

1.3       [01北大]     問題1.3     解答1.3

(1)は図形的に反転の関係を求めてから,一方を他方で表してもよいし, また直線$\mathrm{AB}$の方程式を求め,直線$\mathrm{OP}$との交点として $\mathrm{Q}$を確定してもよい.

1.4       [99都立大]     問題1.4     解答1.4

一見見かけは複雑だが, 逆に解ければ条件$x<0,\ y<0$に代入するだけである. 分母が0となるときを別に考え, 分母を払えば$x$$y$の連立1次方程式である.

1.5       [出典不明]     問題1.5     解答1.5

$\theta$が媒介変数であるが,$t=\cos\theta$とおけば $\theta$の存在と,$-1 \le t \le 1$の範囲の$t$の存在とが同値になり, 例題と同じ直線の通過領域の問題である.

1.6       [97東大文系]     問題1.6     解答1.6

直線$\mathrm{AB}$$t$を用いて表すと簡単な式になった. ただし3次式である.しかし$t$の3次方程式と見て 解が与えられた範囲にあることが,必要十分条件であることは変わりない. 3次関数なので極値の位置で場合分けである.

1.7       [97一橋後期]     問題1.7     解答1.7

基本は通る範囲の点であるための必要十分条件を書くことである. その条件をよく見ると$a^2$の1次式ではないか. 1次式なら例外を除いて逆に解ける.

1.8       [05阪大理系前期]     問題1.8     解答1.8

二つの媒介変数があるので, いずれを固定して考えているのか見極めること. その点に注意すればよい.

1.9       [05一橋前期]     問題1.9     解答1.9

(3)が通過範囲の問題である.どれかの$C_a$に属するための必要十分条件とは,つまりその点を要素にもつ$a$が存在することとして書ける. 統一した考え方のもとに,厳密に論証しよう.

1.10       [07東大]     問題1.10     解答1.10

これは逆像法の方が難しくなる場合である. 問題にしたがって$a$を固定し正像法で$b$の条件を出すのがよい. 逆像法による解答も研究しよう.



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