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02滋賀医大

(1)
頂点 i が上から k 段目,左から m 番にあるとする. k 段目には 2k-1 個の頂点があるので,

\begin{displaymath}i=1+2+2^2+\cdots+2^{k-2}+m=2^{k-1}-1+m \quad \cdots\maru{1}
\end{displaymath}

が成り立つ. このとき,頂点i のすぐ下の段にあって頂点 i と結ばれている頂点は, 上からk 段目,左から $2m-1,\ 2m$ の2つである. $\maru{1}$ の関係式の km に, k+1 と $2m-1,\ 2m$ を代入する.

\begin{eqnarray*}2^{k+1-1}-1+(2m-1)&=&2^k-2+2m=2(2^{k-1}-1+m)=2i\\
2^{k+1-1}-1+2m&=&2^{k+1-1}-1+(2m-1)+1=2i+1\\
\end{eqnarray*}


であるから,それらの頂点の番号は2i と 2i+1 である.
(2)
k 段目の石は k 回の操作で上がりになる.

\begin{eqnarray*}∴ \quad S_n&=&\sum_{k=1}^nk \cdot 2^{k-1}\\
&=&\sum_{k=1}^n...
...t 2^n-\sum_{k=1}^n2^{k-1}=n\cdot2^n-(2^n-1)=(n-1)\cdot2^n+1\\
\end{eqnarray*}


(3)
k 段目の出会うべき頂点の決め方は 2k-1 通り. その各々について,第 k 段目のその頂点ではじめて出会うのは, その頂点の下にあるk+1 段目の隣りあう頂点に来ることである. k+1 段目の一つの頂点に来る n 段の頂点は 2n-k-1 個あり, 頂点 i と頂点 j の決め方がそれぞれ 2n-k-1通りである. ゆえに求める自然数の対 $(i,\ j)\ (i<j)$ の個数は

\begin{displaymath}2^{k-1}\times(2^{n-k-1})^2=2^{2n-k-3}\ (個)
\end{displaymath}

である.



AozoraGakuen
2002-09-04