次: 定義を問う問題
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- (1)
- 1辺の長さが a の正四面体
ABCD は1辺の長さが
の立方体のなかに置くことができる.
このとき明らかに辺
AC と辺
BD は垂直である.
- (2)
- 辺
AC の中点
M と
辺
BD の中点
N を結ぶ線分
MN の長さは,立方体の1辺の長さに等しい.ゆえに
.
- (3)
- 明らかに線分
MNは辺
AC と辺
BDに
垂直である.直線
MNを回転軸にして直径 a の円柱を作ると
正四面体の各頂点がちょうど円柱の表面上にある.
したがって,a<bなら,直径が b の十分に長い円柱の内部に,
正四面体
ABCD をすっぽり入れることができる.ゆえに
a<bは十分条件である.
なら直径が b の十分に長い円柱の内部に,
正四面体
ABCD をすっぽり入れることはできない.
なぜならもしできたとする.正四面体の中心
O を中心とする球面のうち,
この円柱の内部にくる部分は2つある.正四面体の頂点は4個あるので,少なくとも
一方には2つ以上の頂点が来る.それを
とする.
このとき
を考えると,これは明らかに
なので矛盾である.
ゆえにa<bは必要条件でもある.
求める条件はa<b.
AozoraGakuen
2002-09-04