2020年入試問題研究に戻る

鳥取大解答

(1)  $ f(-0)=-f(0) $ より, $ f(0)=0 $ である.

(2)  $ f'(0-x)=f'(0)f'(-x)-f(0)f(-x) $ が成り立ち, $ f(0)=0 $ , $ f'(0)=1 $ なので, $ f'(-x)=f'(-x) $ となる.つまり, $ f'(x) $ は偶関数である.

(3)  $ f'(x-y)=f'(x)f'(-y)-f(x)f(-y)=f'(x)f'(y)+f(x)f(y) $ なので, \[ f'(x+y)-f'(x-y)=-2f(x)f(y) \] である. $ x=\dfrac{u+v}{2} $ , $ y=\dfrac{u-v}{2} $ を代入して,(3)の等式を得る.

(4)  (3)を $ u=x+h $ , $ v=x $ で用いて, \[ \dfrac{f'(x+h)-f'(x)}{h}=-\dfrac{2}{h}f\left(x+\dfrac{h}{2} \right)f\left(\dfrac{h}{2} \right) \] である. ここで, \[ \lim_{h \to 0}\dfrac{2}{h}f\left(\dfrac{h}{2} \right)=f'(0)=1 \] であり, $ f(x) $ は微分可能なので連続であるから, \[ \lim_{h \to 0}\dfrac{f'(x+h)-f'(x)}{h}=-f(x) \] となる.つまり, $ f'(x) $ は微分可能で, $ f''(x)=-f(x) $ である.

問題