2021年入試問題研究に戻る

京府医4番A解答

(1)  複素数 $ z $ が条件(C)を満たすので, これに $ z $ を乗じて $ z^3+mz^2+nz=0 $ を満たす. ここに $ z^2=-mz-n $ を代入して, \[ z^3+m(-mz-n)+nz=z^3-(m^2-n)z-mn=0 \quad …@ \] つまり, $ p=-(m^2-n) $ , $ q=-mn $ とすれば, $ z^3+pz+q=0 $ となり, 条件(D)が成立した.

(2)  $ z=\sqrt[3]{2} $ とおく. $ z^3-2=0 $ なので, $ p=0 $ , $ q=-2 $ で条件(D)を満たす.
さらに条件(C)も満たすとする.
(1)の $ @ $ に $ z^3=2 $ を代入して, $ 2-(m^2-n)z-mn=0 $ ,つまり, \[ (m^2-n)z=2-mn \] を得る. $ m^2-n=0 $ なら $ 2-mn=2-m^3=0 $ となるが、このとき, $ m=\sqrt[3]{2} $ となり, $ m $ が整数であることに反する.よって $ m^2-n\ne 0 $ とあり $ z=\dfrac{2-mn}{m^2-n} $ となる. 右辺は有理数なので, $ z $ が無理数であることと矛盾する.
したがって条件(C)は満たさない.

(3)  $ |z|=1 $ であるので, \[ |z|^2=z \bar{z}=1 \] で, $ z\ne 0 $ 。 $ 条件(D) $ より \[ z^2+p+\dfrac{q}{z}=z^2+p+q\bar{z}=0 \] 共役をとって \[ \bar{z}^2+p+qz=0 \] である。辺々引いて \[ z^2-\bar{z}^2+q(\bar{z}-z)= (z-\bar{z})(z+\bar{z}-q)=0 \] である。

i)  $ z=\bar{z} $ のとき。
$ z $ は実数で $ |z|=1 $ より $ z=\pm 1 $ 。このとき, \[ (\pm1 )^3+p(\pm 1)+q=0 \] となる $ p $ と $ q $ は存在する。

ii)  $ z+\bar{z}-q=0 $ のとき。
$ z=\cos\theta+i\sin\theta $ とおくと,これから $ 2\cos\theta=q $ である。 $ |\cos\theta|\leqq 1 $ で $ q $ が整数なので, $ q=0,\ \pm 1,\ \pm 2 $ で ぞれぞれ $ \cos\theta=0,\ \pm \dfrac{1}{2},\ \pm 1 $ である。そしてこのとき, $ \sin\theta=\pm 1,\ \pm \dfrac{\sqrt{3}}{2},\ 0 $ で, $ p $ は \[ z^2+\bar{z}^2+2p+q(\bar{z}+z)= (z+\bar{z})^2-2z\bar{z}+2p+q(\bar{z}+z)=0 \] より, $ p=1-q^2 $ で定まる。これらの $ \theta $ で定まる $ z $ は条件 (D) を満たす。
i),ii)あわせて, $ |z|=1 $ で条件(D)を満たすものは \[ \pm 1,\ \pm i,\ \dfrac{\pm 1\pm \sqrt{3}i}{2} \] である。

問題