数式と混在日本語の書き方

 

通信で数式のやりとりをしようとすると,まだなかなか難しい問題があります.高校生諸君がメールで数式を書こうとしても,どう書けばよいのか,困ると思います.基本は,テキスト形式であるかぎり自分で思うようにやればよいのです.参考までにここではTeX 式の書き方を紹介します.

 

種類

テキスト形式

表す数式

添え字

x^2 , e^{2x} , a_n , A_{k+1} 

分数

\frac{n+1}{n-1}

数列の和

\sum_{k=1}^n k^2

積分

\int_a^b(x-a)(x-b)^2 dx

極限

\lim_{x \to \infty}\frac{\log x}{x}

ギリシャ文字

\alpha,\beta,\gamma,\omega

 これを参考に,自分流で意味が伝わるように書ければいいのです.

 

熟語は漢字で.よく「3角関数」と書く人がいます.参考書などでもこのように書いてあるものがあります.教科書は「三角関数」と書いています.これは教科書が正しいです.熟語は基本的に漢字で書きます.「3個」や「3通り」など,単位の前につく数字は「n個」,「n通り」と同様に算用数字で書いていいのです.意見の分かれるのが「2次関数」か「二次関数」かです.「n次関数」も使うので,この意味では「2次関数」でもいいのです.教科書は「2次関数」と書いています.少し前までは「二次関数」でした.少しずつ表記は変わるものですが,数学の表記についても,いろいろ考えながら書くようにしてください.