『解析概論』読書会

『解析概論』読書会は,2000年6月から2002年3月までかけて,すべてを読み,ほぼすべての問題を解きました.

読書会の全メールと,投稿された画像ファルはgairon.zip にあります.右クリックをしてリンク先を保存し,解凍してください.

以下にその経過を残します.

 
呼びかけ

『解析概論』は,1938年に初版が発行されて以来今日まで読み継がれてきた不朽の名著です.数の概念からはじめてルベーグ積分まで,関数の古典的理論を,豊富な実例と丁寧な解説,厳格な構成で説きつくしています.広くかつ深い数学的実在を実感することができます.

少し背伸びをしてみたい高校生,大学初年級の学生,今も数学を愛し勉強していくことに喜びを感じる社会人,高校や塾などの数学教師,等々が助け合って,少しずつ読んでいこうではありませんか.

数学の勉強は独習が基本です.同時に,わからないときにいつでも聞ける相手があれば鬼に金棒です.
 そこで青空学園では次の呼びかけをします.

(1)一つの区切りごとに期間を設けてその間に各人が独習する.
(2)メーリングリストを利用して質問し教えあう.
(3)練習問題も分担してすべて解く.解答は公表し皆で批評する.

 

『解析概論』(改訂第3版)目次と経過

 まさに千里の道も一歩からです.
 は一応済み,ただし,質問はいつでもさかのぼってしてもかまわない. 

進み具合

章・節

内容

備考

 

第1章

基本的な概念

1-34

 

1

数の概念

1

2000.6.開始

2

数の連続性

2

3

数の集・上限・下限

4

4

数列の極限

5

5

区間縮小法

10

6

収束の条件 Cauchyの判定法

11

7

集積点

14

8

函数

17

9

連続的変数に関する極限

20

10

連続函数

23

11

連続函数の性質

26

12

区域境界

29

練習問題(1)

提出済み1,2,3,4,6,7 未5,8,9

33

2000.6.24〜

 

第2章

微分法

35-85

13

微分連函数

35

 

14

微分の方法

37

 

15

合成函数の微分

39

 

16

逆函数の微分法

42

 

17

指数函数および対数函数

45

 

18

導函数の性質

47

 

19

高階微分法

51

 

20

凸函数

52

 

21

偏微分

54

2000.7.16〜

22

微分可能性全微分

55

 

23

微分の願傾頃序

57

 

24

高階の全微分

59

25

Taylorの公式

61

26

極大極小

67

27

接線および曲率

73

2000.8.6〜

練習問題(2)

提出済み1〜11

84

2000.8.15〜

 

第3章

積分法

86-142

28

古代の求積法

86

2000.9.15〜

29

微分法以後の求積法

88

 

30

定積分

91

 

31

定積分の性質

97

32

積分函数 原始函数

100

33

積分の定義の拡張(広義積分)

103

34

積分変数の変換

111

35

積の積分(部分積分または因子積分)

113

36

Legeodreの球函数

119

37

不定積分の計算

122

38

定積分の近似計算

126

39

有界変動の函数

129

40

曲線の長さ

132

41

線積分

137

練習問題(3)

提出済み 1〜15

139

2000.10.10〜

 

第4章

無限級数 一様収束

143-200

42

無限級数

143

2000.11.12〜

43

絶対収束条件収束

144

44

収束の判定法(絶対収束)

148

46

収束の判定法(条件収束)

152

46

一様収束

155

47

無限級数の微分積分

157

48

連続的変数に関する一様収束 積分記号下での微分積分

162

49

二重数列

171

50

二重級数

173

51

無限積

178

52

巾級数

181

53

指数函数および三角函数

189

54

指数函数と三角函数との関係 対数と逆三角函数

193

練習問題(4)

提出済み 1〜12

193

2000.12.3〜

 

第5章

解析函数,とくに初等函数

201-267

2001.1.1〜

55

解折函数

201

56

積分

204

57

Cauchyの積分定理

208

58

Cauchyの積分公式 解析函数のTaylor展開

213

59

解析函数の孤立特異点

217

60

Z=∞ における解析函数

221

61

整函数

222

62

定積分の計算(実変数)

223

63

解析的延長

227

64

指数函数三角函数

230

65

対数 logz 一般の巾z^a

237

66

有理函数の鞘分の理論

242

67

二次式の平方根に関する不定積分

246

68

ガンマ函数

248

69

Stirlingの公式

258

練習問題(5)

提出済み 1〜23

263

2001.2.4〜4.15

第6章

Fourier式展開

263-293

70

Fourier級数

268

 

71

直交函数系

269

72

任意函数系の直交化

270

73

直交函数列による Fourier式展開

271

74

Fourier級数の相加平均総和法[Fejetの定理]

274

75

滑らかな周期函数のFourier展開

277

76

不連続函数の楊台

278

77

Fourier級数の例

281

78

Weierstrassの定理

284

79

積分法の第二平均値定理

286

80

Fourier級数に関する Dirchlet-Jordanの条件

288

81

Fourierの積分公式

291

練習問題(6)

提出済み 1〜3

293

〜2001.6.10

第7章

微分法去の続キ(陰伏函数)

294-324

82

陰伏函数(陰函数)

294

 

83

逆函数

299

 

84

写像

302

85

解析函数への応用

306

86

曲線の方程式

310

87

曲面の方程式

315

88

包絡線

318

89

陰伏函数の極値

320

練習問題(7)

提出済み 1〜7

323

〜2001.7.21

第8章

積分法(多変数)

325-394

90

二次元以上の定積分

325

 

91

面積体積の定義

326

92

一般区域上の積分

331

93

一次元への単純化

334

94

積分の意味の拡張(広義積分)

340

95

多変数の定積分によって表わされる函数

346

96

変数の変換

349

97

曲面積

360

98

曲線座標(体積,曲面積,弧長の変形)

366

99

直交座標

372

100

面積分

376

101

ベクトル法の記号

378

102

Gaussの定理

379

103

Stokesの定理

386

104

完全微分の条件

389

〜2001.9.10

練習問題(8)

393

9.10〜10.14

第9章

Lebesgue積分

395-457

2001.10.14〜

 T

概括論

395-421

105

集合算

395

 

106

加法的集合類(σ系)

398

l07

M函数

399

108

集台の側度

403

109

積分

405

110

積分の性質

408

111

加法的集合函数

416

112

絶対連続性 特異性

418

 U

Lebesgue積分および積分

421-445

113

Euclid空間 区間の体積

421

 

114

Lebesgue測度論

423

115

零集合

428

116

開集合・閉集合

430

117

Borel集合

434

118

集合の側度としての積分

435

119

累次積分

440

120

Riemann積分との比較

441

121

Stieltjes積分

443

 V

集合函数の微分法

445-456

122

微分法の定義

445

 

123

Vitaliの被覆定理

447

124

加法的集合函数の微分法

449

125

不定積分の微分法

452

126

有界変動・絶対連続の点函数

454

〜2002.3

附緑(T)

無理数論

457

宿題がいくつか残りました

1

有理数の切断

457

2

実数の大小

458

3

実数の連続性

459

4

加法

460

5

絶対値

462

6

極限

462

7

乗法

463

 

8

巾および巾根

465

 

9

実数の集合の一つの性質

465

 

10

複素数

466

附録(U)

二,三の特異な曲線

468

年 表

472

事項索引

473

人名索引

477