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この問題の基本は連立漸化式と3項間漸化式の同値性にかんする理論である.
静岡大の問題は,3項間漸化式を解くことで行列のn
乗を求めようとしているのだが,大切なことは,同値性だ.
この定理が次のように連立漸化式と3項間漸化式を結びつける.
これから A n を求める過程は,三項間漸化式を解くのとまったく変わらない.
これからまた
である. つまり,数列
と
はともに同じ3項間漸化式を満たす.
なお, これらの3項間の関係式から一般項を求めることは通常の解き方で解けるが,もう少し簡便にもできる.
つまり
このとき
となる.ここでも用いられたのはケイレイハミルトンの定理である.
である.
とおいて pnt + qn を求め,これまでの3項間漸化式の解き方で解いたものと比較しておいてほしい.