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-
- (1)
-
かつ 2b=b または,
かつ-2b+2=b より
.
- (2)
- 一般に
のとき, f(x)=bとなる x は,
で, b=1 ならf(x)=1となる x は
である.
これにもとづいて
an+1=f(an) より a4 からはじめて順次 n の小さいものを作っていく.
- (3)
- 同様に
と推測される.これを数学的帰納法で示す.
n=1 のときは(1)より成立している.
n=k のとき成立しているとする. n=k+1 のときの a2 がとりうる値は
n=k のときのa1 がとりうる値に等しい.ゆえにn=k のときの仮定より
である.したがって
つまり
となり,n=k+1 でも成立する.
- (4)
- 背理法で示す.すべての n に対して
とする.
このときある番号 n で 初期値 a1 は(3)のいずれかに一致するものが
存在すること示せばよい.
つまりある番号 n0 で an0=0 または
となるものが
存在すること示せばよい.
a1=0 なら存在した.
もし
なら a2=2a1 と,
以下であるかぎり
順次2倍されていくので,必ずある番号 n0 で
となるものがある.さらにこのとき
なので
である.したがって同様に
である.ならがつねに成り立つので
に対して
である.ゆえにこの範囲の n に対しては漸化式
an+1=-2an+2 が成立する.
これから
つまり
ここで
なので
これから
これが
であるすべての n で成立しなければならない.
もし
なら
なので,十分大きい n で n-n0 が偶数になるものについては
が成立しない.
ゆえに
.つまり番号 n0 に対しan0 が(1)の値に一致した.
ゆえに a=1 は(3)の条件をみたすことになり,背理法が成立した.
- (5)
- 数列の初期値 a1 が(3)の条件をみたせば,
ある番号 n0 があって
なら
つねにan=0 か,つねに
となる.つまり数列 は收束する.
数列の初期値 a1 が(3)の条件をみたさないとする.
(4)より,ある番号 n1 で
となるものがある.
このとき
an1+1=-2an1+2 より
となる.
ここでもし n>n1 なる n に対してつねに
なら,(4)と同様の
議論によって,ある n0 で
となるものがあり,
数列の初期値 a1 が(3)の条件をみたさなければならない.
ゆえに n2>n1 で
となるものがあり,
となる.
これをくり返せば,
で
となるものが存在し,このとき
である.
つまり数列
の項で
となるものと,
となるものが無数に存在する.
数列
は発散部分列を含むので,発散する.
よって数列
が收束するための
必要十分条件は数列の初期値 a1 が(3)の条件を満たすことである.
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AozoraGakuen
2002-06-21