(3)
整数 a と b を 2N+1 でわった余りが等しいとき
と書くことにする.
とする.
このとき
とおくと
であるから
が成り立つ.ゆえに関係
は和・差・積に関して,数の演算と同様にできる.
したがって(2)は
の各 k に対して
を意味している.
fm(k) で m 回のシャッフルで数 k の現れる位置を表す.
を数学的帰納法で示す. m=1のときは上の考察から成立.
m-1 のときの成立するとする.つまり
.
m=1 のときの成立を
k=fm-1(k) で用いると
fm(k)=f(fm-1(k))だから,あわせてm のときもが成立する.
ゆえに正整数 m に対してが成立する.
N=2n-1 で m=2n でこの結果を用いる.
ところが
であるから
はちょうど 2N+1 で割った余りから0を除いたものである.
したがっては,
数列
の各数が2n 回のシャッフルで,
元の位置に戻ること,つまり数列
が
に戻ることを示している.