※ (2)の別方法
$ n $ が奇数のときの確率は,次のように求めてもよい.
$ 2m-1 $ 回の後 $ (4,\ 2) $ か $ (2,\ 4) $ である確率を $ r_m $ とおく.
$ 2m-3 $ 回の後 $ (4,\ 2) $ か $ (2,\ 4) $ であるとき, $ 2m-1 $ 回の後は,
$ (4,\ 2) $ か $ (2,\ 4) $ ,または $ (6,\ 0) $ か $ (0,\ 6) $ である.
$ (4,\ 2) $ か $ (2,\ 4) $ から, $ (6,\ 0) $ か $ (0,\ 6) $ に推移する確率は,
$ \dfrac{2}{6}\cdot \dfrac{1}{6}=\dfrac{1}{18} $ である.
したがって,余事象を考えることにより,
$ (4,\ 2) $ か $ (2,\ 4) $ から, $ (4,\ 2) $ か $ (2,\ 4) $ に推移する確率は,
\[
1-\dfrac{1}{18}=\dfrac{17}{18}
\]
である.したがって
\[
r_m=\dfrac{17}{18}r_{m-1}
\]
ここで, $ r_1 $ は最初の試行で $ (4,\ 2) $ か $ (2,\ 4) $ となる確率なので,1である.
よって,
\[
r_m=\left(\dfrac{17}{18}\right)^{m-1}r_1=\left(\dfrac{17}{18}\right)^{m-1}
\]
$ 2m-1 $ 回の後 $ (4,\ 2) $ か $ (2,\ 4) $ にあり,
$ 2m+1 $ 回の後 $ (6,\ 0) $ か $ (0,\ 6) $ に移る確率が $ \dfrac{1}{18} $ なので,
$ n=2m+1 $ とするとき,求める確率は
\[
\left(\dfrac{17}{18}\right)^{m-1}\cdot\dfrac{1}{18}
=\dfrac{1}{18}\left(\dfrac{17}{18}\right)^{\frac{n-3}{2}}
\]
である.