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さく

【さく(咲く、裂く、割く)】[saku]

■[saki]を実現すること。力が充満しいままさにはじけ出ようとする、という意味が根底にあり、「さき(先、崎)」と同根。はじけ出ようとする「うごき」を指す。

□タミル語<akal>に起源(なし〜s 対応)。タミル語では「栄える、芽を吹く、燃える、起きる」の意。

▼「咲く」。内にある生命の活動が充満し外に形をとって出ること。「サカ」は「サカえる(栄)」「サカり(盛)」等にもありみな同源で、勢いが盛んになり外にあらわれる、ことを意味する。 ◇『日本書紀』大化五年三月・歌謡「もとごとに花は左該(サケ)ども」 ◇『万葉集』四三一四「時ごとに咲かむ花をし見つつ偲はむ」 ◇『万葉集』三九〇四「咲きの盛りは惜しきものなり」

▼「裂く、割く」はじけ出ようとする「うごき」を、覆っていたもの、固めていたものの方から言いあらわす。

▽「裂く」覆っていたものを破り引き離す。 ◇布を裂く、闇を裂く、仲を裂く

▽「割く」固まりを分ける。 ◇鳥を割く、時間を割く、人手を割く。



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