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すむ

すむ(住む、棲む)[sumu]

◆内と定めた所で生活すること。「くらす」は一日を単位として時を過ごすことであり、一日一日を過ごすための営みも意味するのに対し、「すむ」はここと定めた所で長く安定していること。

▼生活の居所ときめて、その場所に停まる。そこに居ついて暮らす。 ▽鳥獣虫魚など動物が巣をつくって、そこにいる。巣を営む。 ◇『万葉集』三五四七「あぢの須牟(スム)須沙の入江の」 ◇『万葉集』四五〇五「磯の浦に常喚び来棲む鴛鴦(おしどり)の惜しき吾が身は君がまにまに」

▽人が定めた所で生活する。 ◇『万葉集』三七八二「雨隠(あまごもり)物思ふ時にほととぎす我が住む里に来鳴響(とよ)もす」 ◇『万葉集』四一二一「君が姿を見ず久に鄙にし須米(スメ)ば」

▽妻問い婚で男が女のもとに夫として通って行って泊まる。 ◇『竹取物語』「世の人々、『あべの大臣、火鼠の皮袋もていまして、かぐや姫にすみ給ふとな』」 ◇『伊勢物語』九四「いかがありけむ、そのをとこすまずなりにけり」



2014-10-08