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問題
方針
解1
とおく.
である.
- ,つまりのとき,
中間値の定理から方程式はに解をもつ.
-
のとき.つまり
のとき.
放物線は上に凸であり,
である.の判別式をとすると
さらにこの範囲のに対しの軸
は
にある.したがっては区間に2実数解をもち,
の少なくとも一方が成立するので,に少なくとも1つの実数解をもつ.
(i), (ii)より方程式はに少なくとも1つの実数解をもつ.
解2
- のときまでは解1.と同じ.
-
のとき.
つまり
のとき.
放物線は上に凸であり,
である.よっては区間に2実数解をもち,
の少なくとも一方が成立するので,
に少なくとも1つの実数解をもつ.
解3
はと,は
とそれぞれ同値である.
の2つの範囲をあわせると実数全体になるので,任意の実数に対して
またはの少なくとも一方が成立する.
から
したがって
または
の少なくとも一方の区間には解をもつ.
解4
区間でまたはならまたはとなり,
に矛盾する.
よって方程式はに少なくとも1つの実数解をもつ.
吟味
- 1.
- これはいちばん標準的な解法である.
その場合でも先に区間の端点の符号を調べておく方が簡明である.
- 2.
- 2次関数の場合,
多くは区間の中点の符号で判断できる.これは知っておきたい.
- 3.
- 任意ので成立するのだから,
に関係ないの値を調べようとした.
- 4.
- これはという形から試したのだ.
問題作成の舞台裏である.
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