例題 2.2 [06東大文科1番]
四角形が,半径の円に内接している. この四角形の周の長さが44で, 辺と辺の長さがいずれも13であるとき, 残りの2辺との長さを求めよ.
考え方 四角形が円に内接しているということは,それを分けた各三角形も円に内接している.正弦定理は外接円の半径と三角形の内角を用いて辺の長さを表す.二辺が既知の三角形で余弦定理と連立すれば,内角の正弦や余弦,残る辺の長さが決まる.それを,辺の長さが未知の方の三角形に用いればよい.
解答 とする. またとする.このとき である.
の外接円の半径がで
あるから,正弦定理によって
また
に余弦定理を適用して,
からを消去する.
次に,
において余弦定理を用いる.
であるから