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九大前期理系

正の整数 a に対し, a の正の約数全体の和を f(a) で表す. ただし,1および a 自身も約数とする.たとえば f(1)=1であり, a=15 ならば15の正の約数は1,3,5,15なのでf(15)=24となる.次の問いに答えよ.
(1)
a が正の奇数 b と正の整数 m を用いてa=2mbと表されるとする. このとき

f(a)=(2m+l-1)f(b)

が成り立つことを示せ.
(2)
a が2以上の整数 p と正の整数 q を用いてa=pqと表されるとする. このとき

\begin{displaymath}f(a)\ge (p+1)q
\end{displaymath}

が成りたつことを示せ.また,等号が成り立つのは,q=1かつpが素数であるときに 限ることを示せ.
(3)
正の偶数 $a,\ b$ は,ある整数$m,\ n$とある奇数 $r,\ s$ を用いて $a=2^mr,\ b=2^ns$のように表すことができる.このとき $a,\ b$

\begin{displaymath}\left\{
\begin{array}{l}
f(a)=2b\\
f(b)=2a
\end{array} \right.
\end{displaymath}

をみたせば,$r,\ s$は素数であり,かつ $r=2^{n+1}-1,\ s=2^{m+1}-1$ となることを示せ.


AozoraGakuen
2002-06-21