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福井医大解答

(1) どの値も固定しないので,$f(0)\ne 0$ である.$n=f(0)$ とおく.これは整数である. \[ \left|f(x)-f(0) \right|=|x| \] より,各 $x$ について $f(x)=x+n$,または $f(x)=-x+n$ がなりたつ.ここで, $f(x_1)=x_1+n$,$f(x_2)=-x_2+n$ となる $x_1,\ x_2$ が存在するとする. このとき, \[ f(x_1)-f(x_2)=x_1+x_2 \] である.一方 \[ f(x_1)-f(x_2)=x_1-x_2,\ または\ -x_1+x_2 \] である.よって,$x_2=0$ か,または $x_1=0$ である.
従って,$x\ne 0$ であるすべての $x$ について,$f(x)=x+n$ となるか,または $f(x)=-x+n$ となる. $x=0$ はいずれでもなりたつ.
すべての $x$ について $f(x)=-x+n$ となるときは, \[ f\left(\dfrac{n}{2} \right)=-\dfrac{n}{2}+n=\dfrac{n}{2} \] となり,$x=\dfrac{n}{2}$ が固定される. したがって,$f(x)$ がどの値も固定しないとき, $f(x)=x+n\ (n\ は0以外の整数)$ となる.

(2)  固定する点が存在するので,(1)の結果以外の場合である.つまり, $f(0)=0$,または,$f(0)\ne 0$ ですべての $x$ について $f(x)=-x+n$ となるか,である. $f(x)=x+f(0)$ で $f(0)=0$ なら,すべての点が固定される. $f(x)=-x+f(0)$ のときは,(1)と同様に考え,$f(0)=0$ の場合を含めて固定点は $x=\dfrac{1}{2}f(0)$ の1つである. つまり,$x_0=\dfrac{1}{2}f(0)$ である.

(3)  2個以上の固定点が存在するのは,(1),(2)の結果以外である. それは,$f(x)=x+f(0)$ で $f(0)=0$,つまり任意の実数 $x$ に対して $f(x)=x$ となるときである.

問題