南海 チェビシェフの多項式は大変重要なテーマだ.基礎と応用についてまとめよう.
三角関数に倍角公式というものがある.
右辺はの多項式になっている.として, これを
とおく.
一般に
ところで倍角公式はド・モアブルの定理と二項定理から求まる.
耕一 三角関数の倍角公式は普通は加法定理から求めます.
南海
加法定理は,極形式で表された複素数の積公式
これはまた偏角を0から にとることを定めておけば
耕一 いつも思うのですが,上の偏角の公式は 対数と同じ形ですね.
それには理由があって,実は
耕一 だから とすると
南海 複素数 に関するの意味を 定めなければならないのだが,基本的にはそういうことだ.
さて今日の本題に戻って,いくつかの入試問題を考えよう.
設定が少し違う以外次の問題も同じものだ.
これらは普通にやれば数学的帰納法でやるところだ.しかし次節で複素数で考える.