例題 2.1 [84防衛大改題]
相異なる3数 が
考え方 問題の条件は三つの分数式の値が等しいといっている. 三つの文字に対して等式は二つだから の値が定まるわけではない. しかし一定の式の値は定まる.それを求めよといっている. 三つ以上のものが等しい場合は,その式の値を文字におく. 互いに等しい値を文字におくのだ. これは等しいものを文字におく典型だ. そして得られた式を見れば,について同じ形をしている. これはどういうことか.そこから解答作りがはじまる.
解答
最初に等しいものを一つの文字に置くことがカギである. なお,解と係数を用いて関係式を導いたところは, 次のように辺々引いて求めていくこともできる.
解答2
(2.1)の第1式と第2式,第2式と第3式をそれぞれ引くと
(2.1) の三式をすべて加えると
(2.2)式と の三式を加えると
もしこのとおく方法を使わず, 与えられた関係式のみから求めると,やや複雑になる.
解答3
(2.3)にを代入して
これは簡単な例であるが,三通りの方法で解くことができた. このようにひとつの解法が見つかっても, それで終わりにせずに他の解法はないか,考えてみたい. 異なる問題を三題解くよりも, 同じ問題を三通りの方法で解く方が力がつく.