次の例題などは試行の過程を図にして考えないと困難だ.
「一つのサイコロを振り,出た目が4以下ならばAに1点を与え,5以上ならばBに1点を与える」 という試行を繰り返す.
解答
(1)
軸に回数 , 軸に得点差 を取り,点 を平面にとる.
するとこの試行は,平面上の点の移動としてとらえることができる.
点から点へ移動する確率は ,
点から点へ移動する確率は になる.
このようにすると,
得点差が の間をくり返し,最後にAが2連勝するしか
得点差が2になることはない.したがって,奇数回目の得点差は奇数なので,得点差が2になるのは,
偶数回目しかないことがわかる. 回目にAが勝つ確率 は,