東大理 I 後期総合科目II 1 問題 解答 2001年入試に戻る


  この問題は,生態学のもっとも基本的な手法である数理生態学に関するものである.もともとは人口問題を数学的に扱う基礎理論としてはじまったが,現在は生態学で日常的に用いられる.

 人口の場合は連続関数で近似するが,生態学では世代間の差分をとって漸化式で考える方が実際の観測値の解析には有効で,それが 4 以降の問題になっている.

 生態学各分野(森林生態学など)の大学院生が,修士論文あたりで調査データを解析するときに使っている.

 問題は誘導がていねいなので難しくないが,調査データをもたない高校生が実際にどのようなことなのかを理解するのは難しいだろう.