次の定義と同値である.
を確率空間とし,
をの全ての要素,つまりあらゆる試行の結果とする.
期待値は
証明
同じ値をとるものをまとめて考えるのが最初の定義であり, これは,まとめないままで全体にわたって和をとることと同じになる.
解答 Aが勝つためにはあと点,Bが勝つためにはあと点必要. これをもとに,この後引き続いて勝負をしたとして,Aの勝つ確率,の勝つ確率を計算し, その比に応じて分配するしかない.
つまり,この時点でAのもらえる期待値,Bのもらえる期待値を計算するということになる.
とおいて計算する.
最大回勝負すればいずれかの勝ちが決まる.
そこでとする.
Aが回勝つまでにBが回勝つとすると,
その事象は,回中回Bが勝ち,回目にAが勝つ事象なので,
その確率は
例2では
なので,Aが勝つ確率は
パスカルはこの計算をするのにいわゆる「パスカルの三角形」を使っている. パスカルの三角形は確率の計算で使われはじめたのだ.
袋の中に赤玉4個と白玉5個が入っている. この中から,元に戻さずに1個ずつ球を取りだしていく. この試行に最初から1番,2番と番号をつける. 確率変数を,最初に赤玉が出る試行の番号と定める. の確率分布と期待値を求めよ.