『数学と新しい論理』(本橋信義著,遊星社)
仮定と結論という二つの命題を眺め,適当な視点と主題を探し, その主題の下で仮定と結論を解釈して, 両者を結びつける根拠法則を見つけ出すことが,推論という行為の本質なのです.
これにつけ加えることはない.『高校数学の方法』はこれに対する実践的な方法論だ.
史織 「仮定」と「結論」は条件のこととして先に出てきましたが,本来は命題のことなのですね.
南海 命題のことだ.数学の論述は,命題から命題関数,つまり条件がつくられ,条件を組み合わせて 命題が構成され,またそこから条件がつくられ…,と何重もの階層構造をもっている.
これは教科書にのっていることだが, と を命題または条件として,一つの命題