右辺が正とする.このとき不等式は両辺の平方の不等式
このとき
$ \mathrm{A}(a,\ 0),\ \mathrm{B}(0,\ b) $ とすると,条件は $ a^2+b^2=1 $ である.
そこで, $ a=\cos\theta $ , $ b=\sin\theta $ とおく.直線 $ \mathrm{AB} $ の方程式は
\[
x\sin\theta+y\cos\theta=\sin\theta\cos\theta=\dfrac{1}{2}\sin2\theta
\cdotsC
\]
である.この両辺を $ \theta $ で微分する.
\[
x'\sin\theta+x\cos\theta+y'\cos\theta-y\sin\theta=\cos2\theta
\]
一般論から
\[
x'\sin\theta+y'\cos\theta=0
\]
なので,
\[
x\cos\theta-y\sin\theta=\cos2\theta
\cdotsD
\]
$ C, D $ を連立して解くことにより,
\begin{eqnarray*}
x&=&\cos2\theta\cos\theta+\dfrac{1}{2}\sin2\theta\sin\theta\\
&=&\dfrac{1}{2}\left(\cos3\theta+\cos\theta \right)
-\dfrac{1}{4}\left(\cos3\theta-\cos\theta \right)\\
&=&\dfrac{3}{4}\cos\theta+\dfrac{1}{4}\cos(-3\theta)=\cos^3\theta\\
y&=&-\cos2\theta\sin\theta+\dfrac{1}{2}\sin2\theta\cos\theta\\
&=&-\dfrac{1}{2}\left(\sin3\theta-\sin\theta \right)
+\dfrac{1}{4}\left(\sin3\theta+\sin\theta \right)\\
&=&\dfrac{3}{4}\sin\theta+\dfrac{1}{4}\sin(-3\theta)=\sin^3\theta
\end{eqnarray*}
これは,半径1の円内を半径 $ \dfrac{1}{4} $ の円が動く,内サイクロイドである.
『数学対話』「光線の包絡線」参照.
したがって,線分 $ \mathrm{AB} $ の通過領域は,図の斜線部分である.
Qが
上にあるので
すなわち, 与えられた方程式はこの2点を通る一次式であるから, この直線の方程式に他ならない.
したがって, と の交点を とおけば, は1と2の両方の方程式を満足する から, , すなわち3も満足する.
つまり, 交点は 上にもあるので, これら三つの直線は1点Pで交わる.
すると, 方程式 で表される直線は, Cと, M からのもう一つの接点Dに対して, 直線CDを表す.
ところが, 前問(3)より, はCD上にある.
よって, は直線 , すなわち, 上の1と一致する.
同様に, BCと の交点Nに対して,
は
上の2と一致し, CAと の交点Kに対し,
は
上の3と一致する. そして, これら三つの直線はすべてPを通るので,