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南海
簡単な場合に,条件を満たす微分方程式を立て,それを解くことが要求されうる.
曲線群をひとつの微分方程式で表すことが出来る.
例えばという形に書ける直線であることは,
と表せる.また任意定数を用いてと表される放物線群は,
両辺をで微分し
これからを消去して整理すると
と書きあらわすことが出来る.
例 1.3
を任意の定数とし,放物線
を考える.
- すべてのに対するの方程式が満たす微分方程式を求めよ.
- すべてのに対すると直交し,かつ点を通る曲線を求めよ.
解答
を任意の定数とし,放物線
を考える.
- の方程式の両辺をで微分する.
これからを消去して
これが,すべてのに対しの方程式が満たす微分方程式である.
- すべてのに対すると直交する曲線の方程式は
を満たさなければならない.これから
より
点を通るので.
ゆえに曲線の方程式は
演習 3
解答
3
を0でない任意の定数とするとき,方程式
で表される曲線のすべてと直交する曲線の方程式を求めよ.
南海
また,量の相互関係を調べるときには,
現象のすべての量(変数)を確認し,それらの間の相互関係を書き出せばよい.
例 1.4
長さの単位をとする.
空間で,平面上の放物線を軸の周りに回転させた立体に,
毎秒で水を入れる.水面の高さがのときの水面の上昇速度を求めよ.
解答
ここに表れる量は体積,水面の高さ,そして時間である.
それらの相互関係は
第2式から
第1式から
ここにを代入して
したがってのとき水面の上昇速度
は
である.
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