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前: 倍角公式から得られる代数方程式
以上の準備のもとで以下の定理を示す.
定理 1
を自然数とする.
に対して自然数
を十分大きくとる.
は
の
次多項式であり,最高次の係数
は
である.
■
証明
数学的帰納法で示す.
のとき.
である.
ここで,
なので成立している.
定理の命題が
で成立しているとする.
補題1の項
,において,
はの次多項式であり,
はの次多項式であるから,
はの次多項式である.
帰納法の仮定から
のの次の係数は
となる.これを変形整理する.
より
とおくと
のときの項
と
のときの項
を加減して
3以上の奇数に対してで上記の形式の和で項に対応するのは
である.よってこれらの項を加減し,和を2でくくると
を得る.の定義から
である.よって
である.命題3の3.より
なので
である.
この結果
となる.
定理の命題はのときにも成立し,すべての自然数に対して成立する.
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Aozora
2018-05-14