上: ζを関・ベルヌーイ数で表す
前: 係数定理
数に対して
を「ゼータ関数」という.
実数がにあればこの級数は収束する.
定理 2
が与えられたとき,
ここに
は関・ベルヌーイ数である.
■
証明
に対して自然数を十分大きくとる.
とする.このとき
が成り立つ.各項は正なので
である.逆数をとって
となる.よって
である.ここに
を代入し
にわたって加える.
とおいたので
定理1によって
と
はの多項式であり,いずれも
と表される.ただしは次数より低位の項を表す.
この結果,
のとき,両辺は
に収束する.つまり定理が示された.
□
なお,
なので,
である.よってのとき
つまり,関・ベルヌーイ数は,第2項以降の偶数項は正負をくりかえすことも示された.
例 0.1.2
例
0.1.1を用いると次の値が得られる.
Aozora
2018-05-14