玄関>転換期の論考

小沢民主党代表の秘書逮捕問題 09/03/06

先日。小沢民主党代表の秘書が逮捕された。これををどう見るか? 

私は「極東の米軍は第七艦隊で十分だ」という小沢発言がもたらした国策捜査(国が一定の政治方向に沿って意図的におこなう捜査)だと考えている。政治資金の形式がどうこうというのは捜査のための手段である。その根拠は以下の通りであるが。これはあくまで情況からの判断である。皆さんも自分で考えるようにしてほしい。 

この間小沢代表はアメリカの傲慢さを批判し「アフガニスタンにいくら増兵してもアフガンの人々に支持されないで勝てるわけがない」。「日本はアメリカ、中国と等距離で対等につきあうべきだ」と発言してきた。そこに「極東の米軍は第七艦隊で十分だ」という小沢発言が飛び出した。駐留米軍は必要ないと言うことである。現代史をよく考えれば。いずれも至極まっとうな見解である。

オバマ大統領になってクリントン国務長官がまず日本や中国にやってきたのはどうしてか。アメリカは日本に頼らなければ経済危機を乗りこえることはできないのである。アメリカは経済の立て直しに今後膨大な国債を発行しなければならない。日本と中国がこれを引き受けなければ。ドルは暴落する。引き受けてくれますかということを確認しにやってきたのだ。ところが小沢代表はクリントン国務長官にもなかなか会おうとせず冷たかった。

アメリカは今後ますます経済的に日本にすがらなければやっていけない。従来の日本政治は何でもかんでもアメリカに追従してきた。小沢民主党はこのようなアメリカ追随の政治から脱却しようとする。それではアメリカが困るのである。そこで小沢秘書逮捕である。裏の動きは憶測になるので言わないが結論は明確である。

世界はアメリカ後で動いている。世界恐慌の中でアメリカの覇権は崩壊しつつある。新しい時代に大転換しつつあり。これはもはや権力の恣意ではどうにもならない。今回の出来事がアメリカの覇権とそれに連なる勢力が崩壊してゆく大激動期の一コマであることは。まちがいない。

新聞やテレビのマスコミ報道は検察が裏から流したことをそのまま載せるだけである。「関係者の話」など検察からの提供以外にない。事件の背景を掘りさげたものは全くない。「大本営発表」は今も変わっていない。しかし今は自分で情報を集め。考えることができる。ニュースを受け身で聞くだけではなく。自分から情報を集めいろいろ掘りさげ考えてみよう。今ここに書いたことは。二。三年すればもっとはっきりする。覚えていればその頃また読んでみてほしい。