数 学 科 青空学園だより

辺見庸 ヨーロッパの哲学者たちは、剥き出しの生に晒されたナチスの時代を経験し、人間の根源を問うた思索というものがあった。それがこの日本では、朝鮮半島を植民地にし日中戦争においてはあれだけの人間を殺しながら、人間の生を剥き出し、あるいは剥き出された経験をしながらも、まだ根源的な思索がないのです。広島、長崎への原子爆弾投下を経てもなお、思想的、文化的に深い総括をしえず、米国に屈従し、ただあこがれ、へつらいながら生きてきた。自前の反省と思索をこれだけしなかった国というのは世界でも希有なのです。(『週刊金曜日』09.1.30-2.13「生体が悲鳴を上げている」所収)

さらにここに福島の核惨事を加えなければならない。日本の近代は、あの核爆弾投下を経た敗戦と、終わりない核惨事に帰結した。そして、それでもまだ自前の反省と思索はなされていない。しかし私は、この場からこそ根のある思索を積み上げねばならないと思う。そのための基礎作業が、近代が塗り込めた固有の言葉とその言葉に蓄えられた古人の智慧をもういちど取り出すことである。その上に、日本の近代化の経験をつかみ直さねばならない。これを青空学園の課題とした。これはまた、経済の時代から人の時代への転換を担うための基礎作業でもあると、確信する。


語+実行
青空学園 ウエブ

製作中

日本語定義集 日本語の構造を定める基本語を再定義する。 2005〜
転換期の時事論考 転換の時代に人はいかに生きるか、時事にあわせてこれを考える。 2003〜

論 考

震災以降課題と方法固有の問題普遍の問題実践の課題 2017.2.14
日本語の再定義を求めて考える力の衰退日本語の構造を定める言葉里のことわりひとは資源ではない 2016.9
いま『夜明け前』を読む『夜明け前』の時代明治維新と国学あの素直な心 2016.12
神道論の試み社寺叢林に坐る日本語の語る神それぞれの神道神の道と佛の道あのすなおな心神の言葉を聴く 2017.5.21

個人史

大きな歴史と小さな歴史故郷宇治京都にて教員時代場を作る 2015
対話集 05.12〜11.01経済原理に抗して理念をもって生きる対話の結論 2011
私の考え,私の願い教員時代に学んだこと印刷業界で考えたこと再び数学を教える青空学園数学科をはじめる 2012

初期文集

兆民と理学混迷と再生理学の復興人間として  2007,1997
『夜明け前』を読む『夜明け前』の時代明治維新と国学今日の問題へ 2004
学園の初心最初の問いかけ高校生の疑問疑問への返信青空学園の理念 1999
準備的考察人間存在の構造西洋哲学との対話歴史を尊重しよう 1995

青空学園以前の文書  PDF

電子軽印刷の現状と未来 1993
十六年目の中国 1991
A校における障害者解放教育  1987
部落解放運動に関する私の意見  1986
自らを耕しつづけるなかから  1974
智勝会会報寄稿「無題」  1967

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