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つき

つき(月)[tuki]←[tuki]

◯地球にいちばん近い星で、地球のただ一つの衛星としての月、新月から新月の前日までの間。

※タミル語<tink-al>起源。

▼天体の月 ◇『万葉集』八「熟田津に船乗りせむと月待てば、潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな」 ◇『万葉集』四四二「この照る月は満ちかけしかる」 ◇『万葉集』一〇七四「春日山おして照らせるこの月は妹が庭にも清かりけり」 ◇『源氏物語』明石「月入れたる槙の戸口」

▼時間の単位、暦の月 ◇『記歌謡』二八「あらたまの 年が来(き)経(ふ)れば あらたまの 月は来経(へ)ゆく」 ◇『万葉集』六九八「吾は恋ひまさる月二日二異二(つきニひニけニ)」 ◇『万葉集』九三一「いやしくしくに月二異二(つきニけニ)日に日に見とも」 ◇『万葉集』一二九四「朝づく日向ひの山に月立(つきた)てり見ゆ遠妻を待ちたる人し見つつ偲ばむ」 ◇『万葉集』三一三一「月易(つきか)へて君をば見むと思へかも」 ◇『万葉集』三九八三「あしひきの山も近きを霍公鳥(ほととぎす)都奇多都(ツキタツ)までになにか来鳴かぬ」 ◇『万葉集』四二四四「我が思へる児らに恋ふべき月待ちて家には行かむ」