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せかい

【せかい(世界)】サンスクリット語 lokadhDtu の訳語が語源。「世」は過去・現在・未来の三世、「界」は東西南北上下の意)仏教語。衆生が住む時間と空間との全体をいう。 ◇娑婆世界。三千大千世界。

▼たがいにことわりあうものとそのはたらきのすべて。

▼人間関係をもって成立している、ある範囲の場所。

▽人間社会の全体。人が生活する地域。世間。世の中。 ◇『竹取物語』「世界の男、あてなるも賤しきも」

▽自分が属している既知の地域、それ以外の未知の地域などと分けた場合、それぞれの範囲の地域。 ◇『源氏物語』東屋「さる東の方の、遥なるせかいに埋もれて」 ◇地球上の国家、民族、組織の総体。 ◇世界平和のために。

▼あたり一帯。そこらじゅう。 ◇『竹取物語』「疾(はや)き風吹て、世界暗がりて」

▼一定の場所、範囲。

▽職業、世代、専門分野などで、ある種の共通点をもつ人が形成する社会。また、共通性をもつ動物が形成する社会。 ◇政治の世界、植物の世界。

▽創作物、創作者が作りあげている、全体の場。 ◇源氏物語の世界。ピカソの世界。


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