【文明(ぶんめい)】
技術の発展段階によって特徴づけられる生産関係の総体。
人間が自然から生命の糧をえる方法は基本的に技術の水準に規定される。物質的生産と人間の維持再生産としての生活の方法は一定の段階の生産関係のなかで変化し発展し、新たな技術の段階の必要にあわせて、新たな生産関係が創造されていく。
文明において人間を組織し、実際にその文明のなかでの人間生活を実現するのが文化である。同じ文明のもとで、いくつもの文化があり得る。文明には普遍性があり、文化には固有性がある。
文明は静止的なものではない。またどの水準で区分するかもまた、諸説あり得る。
例えば、新石器文明、青銅器文明、鉄器文明。
現代もまた大きくは鉄器文明のもとにある。さらに細分して、石炭・石油文明、情報化文明。情報化文明の基本的な方法は数学である。