【方法(ほうほう)】
人間が、あることをする、仕方。 「仕方」は「し−かた」であり、「かた」は「する」このとの方向性であるとともに、その方向性を実現する手だてを意味する。
何らかのことを行うしかた。目的を達するためのてだて。
方法を方法として意識することは、人間の人間たるゆえんであり、労働における方法の意識こそ、言葉が成立し、協同労働が組織される端緒である。
一つの文明の成立には、その文明の基本的な方法がある。新石器革命以来の人間文明に共通する方法は、火と言葉である。
文化とは、文明の方法を人間の主体的で意識的な側面からとらえたものに他ならない。
現代の文明には数学の方法が貫徹している
デカルトの『方法序説』の意義は、その内容よりも、近代における方法の意識化そのものである。