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問題

2.1       [02名大理系前期]    考え方2.1    解答2.1

関係式

\begin{displaymath}
x^a=y^b=z^c=xyz
\end{displaymath}

を満たす1とは異なる三つの正の実数の組 $(x,\ y,\ z)$ が,少なくとも1組存在するような, 正の整数の組 $(a,\ b,\ c)$ をすべて求めよ.ただし, $a\le b\le c$ とする.

2.2       [04早稲田]    考え方2.2    解答2.2

2004個の数

\begin{displaymath}
2^1,\ 2^2,\ 2^3,\ \cdots,\ 2^{2004}
\end{displaymath}

のうち,十進法で表したとき,その最高位の数字が1であるものはいくつあるか. ただし, $\log_{10}2=0.3010$とする.

2.3       [04名大]    考え方2.3    解答2.3

$a, b, c$を実数とし,実数の組$(x,\ y,\ z)$に関する方程式

\begin{displaymath}
(\mathrm{i})\quad
\left\{
\begin{array}{l}
x+y-2z=3a\\
...
...rray}\right.\quad および\quad (\mathrm{ii})\quad x^2+y^2+z^2=1
\end{displaymath}

を考える.
  1. 方程式(i)が解をもつための$a, b, c$に関する条件を求めよ.またそのときの 方程式(i)の解$(x,\ y,\ z)$を求めよ.
  2. 方程式(i)と(ii)がただ一つの共通解をもつとき,その共通解$(x,\ y,\ z)$ は方程式 $2x^2+2xy+2y^2=1$をみたすことを示せ.

2.4       [05東大文科]     考え方2.4    解答2.4

0以上の実数$s,\ t$$s^2+t^2=1$をみたしながら動くとき,方程式

\begin{displaymath}
x^4-2(s+t)x^2+(s-t)^2=0
\end{displaymath}

の解のとる値の範囲を求めよ.

2.5       [05阪大]    考え方2.5    解答2.5

空間内の4点 $\mathrm{A},\ \mathrm{B},\ \mathrm{C},\ \mathrm{D}$

\begin{displaymath}
\begin{array}{l}
\mathrm{AB}=1,\ \mathrm{AC}=2,\ \mathrm{A...
...CAD}=60^{\circ},\
\angle \mathrm{DAB}=90^{\circ}
\end{array}\end{displaymath}

をみたしている. この4点から等距離にある点を$\mathrm{E}$とする. 線分$\mathrm{AE}$の長さを求めよ.

2.6       [07早稲田]    考え方2.6    解答2.6

半径$r$の球面上に異なる4点 $\mathrm{A},\ \mathrm{B},\ \mathrm{C},\ \mathrm{D}$ がある.

\begin{displaymath}
\mathrm{AB}=\mathrm{CD}=\sqrt{2},\
\mathrm{AC}=\mathrm{AD}=\mathrm{BC}=\mathrm{BD}=\sqrt{5}
\end{displaymath}

であるとき,$r$の値を求めよ.

2.7       [97名大]    考え方2.7    解答2.7

$\bigtriangleup \mathrm{ABC}$上に時速$u,\ v,\ w$で等速運動する3点があって,それぞれ $\mathrm{A}$から辺$\mathrm{AB}$に沿って$\mathrm{B}$へ, $\mathrm{B}$から辺$\mathrm{BC}$に沿って$\mathrm{C}$へ, $\mathrm{C}$から辺$\mathrm{CA}$に沿って$\mathrm{A}$へ同時に出発するとする. $t$時間後のそれらの位置をそれぞれ$\mathrm{P}(t)$$\mathrm{Q}(t)$$\mathrm{R}(t)$ とする.

3点が同時に次の頂点に到達するための必要十分条件は $\bigtriangleup \mathrm{P}(t)\mathrm{Q}(t)\mathrm{R}(t)$の重心の位置が$t$ によらず一定なことである.これを示せ.

2.8       [83東大]    考え方2.8    解答2.8
    平面上に点 $\mathrm{O}$ を中心とする半径1の円 $C$ がある.

    また,この平面上の $\mathrm{O}$ と異なる点 $\mathrm{A}$ を通って,直線 $\mathrm{OA}$ と垂直な空間直線 $l$ があり, 平面とのなす角が $45^{\circ} $ である. このとき,直線 $l$ 上を動く点 $\mathrm{P}$ と, 円 $C$上を動く点 $\mathrm{Q}$ の間の距離の最小値を 2点間の距離 $\mathrm{OA}=a$ で表せ.    

2.9       [99お茶の水女子大]    考え方2.9    解答2.9

あるクラスの生徒は A 町に $a$ 人,B 町に $b$ 人住んでいる. A 町とB 町は $l$ km の道路で結ばれている.この道路上, A 町から $x$ km の距離にある地点に全員集合したい.以下のそれぞれの場合につき,全員の交通費の合計が最小となるのはどのようなときかを調べ, そのときの $x$ の値と交通費の総額を示せ.ただし,いずれの場合も, 比例定数は最初の1km に対する交通費がちょうど100円となるように設定してあるものとする.

(1)
交通費が距離に比例するとき.
(2)
交通費が距離の3乗に比例するとき.

 

2.10       [06名大]    考え方2.10    解答2.10

    正五角形ABCDEの頂点AとC,CとE,EとB,BとD,DとAをそれぞれ結んだ 5本の対角線を考えると,それらは右図のように5つの点P,Q,R,S,Tで交わる. この5つの点P,Q,R,S,T上にそれぞれ1枚ずつ, 表裏が定まったコインが置かれ固定されているとする.

いま,表裏が定まっていて互いに区別のつかない5枚のコインを新たに用意し,5つの点A,B,C,D,E上に1枚ずつ置く. すると各対角線上にはそれぞれ4枚のコインが並ぶことになる.

     どの対角線上にも表のコインが偶数枚置かれているような,A,B,C,D,E上へのコインの置き方の場合の数は何通りあるか. 考察の過程をていねいに説明して解答せよ.


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