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考え方

2.1       問題2.1    解答2.1

いくつかのものが等式によって等しいとされたとき, その等しいものを文字に置くのが基本である. その上で$x,\ y,\ z$のいずれかを消去し必要条件を求め,その後でその十分性を吟味しよう.

2.2       問題2.2    解答2.2

各桁に1からはじまる数が一つずつあることは,ほぼ見当がつく. 問題はそれをどのように論証するかだ.ここは文字を導入して, $2^k$$l$桁で最高位の数字が1である,ことを式や不等式に表そう.

2.3       問題2.3    解答2.3

これは連立1次方程式が不定になる場合だ.つまり無数の解がある. これをすべて求める? 解の形は決まる.それを書き表すためには,何らかの文字が必要だ.この解の全体は空間の直線になる. (2)ではその直線が球と接することが問題になっている.

2.4       問題2.4    解答2.4

条件も方程式の係数も$s$$t$に関して対称である. $s+t$$st$で表せる.条件$s^2+t^2=1$が成り立っているので一方を消去できる. こうして係数が1文字になれば,その文字に範囲を定めて,係数が動く範囲にあるような$x$の範囲を求めればよい.

2.5       問題2.5    解答2.5

このような図形問題は,座標で解くか,ベクトルで解くか, あるいは他の方法で解くか.まずそれを考えなければならない. 方法を固定せず,見通しが立つまで少しやってみることだ. 条件の中に直角や$60^{\circ}$のような角があれば, 座標で考えることが容易である.

2.6       問題2.6    解答2.6

このような場合は座標に入れることが難しい. 具体的に数値の与えられた図形では, 数値から図形の性質を見抜くことが大切である. 対称性から外接球の中心がどこにあるかはわかる. 半径$r$に関する方程式を作る.これが基本方針である.

2.7       問題2.7    解答2.7

問題を数式に翻訳しなければならない. 点$\mathrm{P}(t)$は線分$\mathrm{AB}$上にあり, $\mathrm{AP}(t)=ut$である. 一般的な図形であるからベクトルで表すとして, 点$\mathrm{P}(t)$などをこれを等式に表現するためには,何が必要か.

2.8       問題2.8    解答2.8

先に$\mathrm{P}$$\mathrm{Q}$のいずれを固定するか.$\mathrm{P}$が決まれば最小になる$\mathrm{Q}$の位置は決まることがわかる.その上で$l$上の点$\mathrm{P}$の位置を何らかの変数に置く. その変数で$\mathrm{PQ}$を表せばよい.

2.9       問題2.9    解答2.9

それぞれ変化するのだから関数を導入しよう. 問題文をよく読み,文章で書かれた内容を関数で表せばよい.

2.10       問題2.10    解答2.10

この問題は2つのことがカギである.

  1. Aに表を置くか裏を置くか決めれば, すべて決まることに気づく.
  2. 順に決めていって, 最後の対角線上の置き方は,それまでの置き方で決まっているが, ここにも偶数個あることをどのように示すか.
これらを考え,何らかの道具が必要である.



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