いくつかのものが等式によって等しいとされたとき, その等しいものを文字に置くのが基本である. その上でのいずれかを消去し必要条件を求め,その後でその十分性を吟味しよう.
各桁に1からはじまる数が一つずつあることは,ほぼ見当がつく. 問題はそれをどのように論証するかだ.ここは文字を導入して, が桁で最高位の数字が1である,ことを式や不等式に表そう.
これは連立1次方程式が不定になる場合だ.つまり無数の解がある. これをすべて求める? 解の形は決まる.それを書き表すためには,何らかの文字が必要だ.この解の全体は空間の直線になる. (2)ではその直線が球と接することが問題になっている.
条件も方程式の係数もとに関して対称である. とで表せる.条件が成り立っているので一方を消去できる. こうして係数が1文字になれば,その文字に範囲を定めて,係数が動く範囲にあるようなの範囲を求めればよい.
このような図形問題は,座標で解くか,ベクトルで解くか, あるいは他の方法で解くか.まずそれを考えなければならない. 方法を固定せず,見通しが立つまで少しやってみることだ. 条件の中に直角やのような角があれば, 座標で考えることが容易である.
このような場合は座標に入れることが難しい. 具体的に数値の与えられた図形では, 数値から図形の性質を見抜くことが大切である. 対称性から外接球の中心がどこにあるかはわかる. 半径に関する方程式を作る.これが基本方針である.
この問題は2つのことがカギである.