帰納法の仮定を使っても直ちには結論に至らない. そこで(1)を使う.帰納法の仮定+(1),この道筋で式をいろいろ変形してみよう.なおこれは上に凸な関数であればつねに成立するし, 下に凸でも不等号を逆にしてつねに成立する.
やや複雑な論証である. 一般に,不等号の関係を数学的帰納法で示すのは難しくなる. 帰納法は当然に関して行う. (1)では,帰納法の仮定としてのの意味することは 不等式を満たすの存在である. いくつか存在すればそのなかで最大のものをとる. その次の自然数に着目して考えてみよう.
まず,(1),(2)で問題の状況をしっかりつかもう. そして(3)を数学的帰納法で示すのであるが, そのとき「結論を強めた命題を示す」とうまくいく.その考え方をここで学んでほしい.
直接示すことができる.その場合は,負から正への単調増加数列であることから, 符号の変わり目に注目することが大切である. または,数列の項数に関する数学的帰納法を行おう. その場合帰納法の仮定を使うために一工夫がいる.