のとき , のとき解不定(すべての数), または のとき解なし.
のとき , のとき解不定(すべての数), のとき解なし.
以下 は判別式を表す.
のとき で他の解は .
のとき で他の解は .
ゆえに ,
または
ただし,
または
でよい.
@とAは と の場合が二重に入っているが,「または」
なのでかまわない.ゆえに
なら@から ,
なら@から .
このときは のとき になりうる.このとき解なし.
なら なので, 1から ,
なら なので, 1から .
のとき, ,
のとき, .
のとき.解なし.
のとき, ,
のとき, .
ここでのとき
であるから
のとき であるが, なので
したがって は で最大値 をとる. □
グループAに,自然数とが含まれているとする.この二数の差は1なので, 公差は1である.ゆえにAには以上の全ての自然数が属する.
二つ以上のグループに分かれるので, 他の各グループは1からまでの数でできていなければならない.
これは,各グループが無限に多くの自然数を含むことに反する.
よって各グループは連続2整数を含むことはない.
このようなグループ分けは1通りである.
よって4はCに含まれる.
Aが1と3を含むので公差は2で奇数の集合になる.よって5はAに含まれる.
BとCはそれぞれ偶数からなる.もし6がCに含まれると, Cの公差が2となり,Cは4以上のすべての偶数を含む. これはBが無限に多くの自然数を含むことに反する.
ゆえに6はBに入る.
3がCに含まれる場合.4がBに入ればBはすべての偶数. 5がCに入ればCは3以上のすべての奇数を含むのでAが有限になる. よって5はAに入り7はC.かくしてAとCがとの奇数よりなる.
3がCに含まれ,4がAに入る場合.Aは公差が3での形の数よりなり,特に7を含む. 5がCに入ればCは3以上のすべての奇数を含むのでAが7を含むことに反する. よって5はBに入りBはの形の数よりなる. その結果,6はCに入り,Cは形の数よりなる.
ゆえに自然数全体を三つのグループに分けるときの,その分け方は次の3通りである.
は任意の自然数を表す.
まず の範囲で, 積が6の倍数であるものの個数を求める.
が2の倍数でないのは個.
が3の倍数でないのは個.
が2の倍数でなく3の倍数でもないのは個.
が6の倍数となるのは
62-(9+16-4)=15
この場合は15 ×2=30個.
が3の倍数でないのは個.
が3の倍数となるのは
30 + 40 + 27 + 36 = 133 (個)
この範囲の一組の に対して,よって,積が6の倍数であるのは 133n3 個である.
□
求める個数をとする.
は四面体の大きさには関係ない. そこで1辺の正四面体を同様の方法で等分した立体を, その各部分の個数をとする. の体積は相似比から,が個分である. の一つの面をとし,と交わる3つの辺をの外に1のばし, その3点を頂点に含む正四面体を作る.の切断面をのばし, さらにの3つの頂点からの切断面を加えて それぞれの方向に等分した正四面体を作るものとする.
は,との間に挟まれた場所にあって
この操作で加わった部分の個数である.
図のように3種類の立体が確認される.
これ以外にないことを体積で確認する.
正八面体は隣りあう面でと同じ体積の四面体を決め,これが4組あるので,
体積は4個分である.
ゆえに1.〜2.の体積の合計は,が
□
とおく.
, がともに 16の倍数であることが必要である.
従って も16の倍数でなければならない.
より .この範囲の16の倍数は32のみ. ゆえに より が必要.
さらにこのとき .同様に考え で, が必要である.
逆に のとき についても が16の倍数であることを示す.
従ってこの場合も は16の倍数である.
ゆえに求める は .
別解
求める条件は が16の倍数であることと同値である.
つまり □
のときに成立することが必要である.
のとき なので
したがって求める の範囲は.
別解1
なので
とおく.
別解2
数IIIを用いる.
なので
の最大値を求める.
とする.
したがって求める の範囲は. □
その他別解多数.PDF参照して下さい.
必要条件を求める.
注意 となって に関する条件が加わらないので, を調べた.
逆に, が偶数, が3の倍数とする.このとき
条件の範囲にこの条件をみたす は 個とれる.
各 に対して条件をみたす は,
よって, 個の がある.
別解
行列を
であるに対してが存在するためにが必要.
であるに対してが存在するためにが必要.
これらのとに対しとを適当にとって としたとき とが存在するために が必要.
よって
逆にこのとき任意のに対して
のとき.
なので,.よって2次方程式
のとき.同様に.よって2次方程式
以上より, . □
である.ここで とおく.
であるから.つまり .
したがってとは2次方程式
これから を得る.
で7と31は素数であるから,となるのうち,
条件を満たすものは
のとき,は
のとき,は
のとき が7の倍数とする.これを とおく.つまり .
このとき
のとき が の倍数とする.これを とおく. このとき
ゆえに, が で割り切れることが示された.
したがっての項の係数はと推測される.そこで
(i) のときは,上のように成立する.
(ii) のときにが成立するとする.
数学的帰納法の仮定から は整数係数の整式なのでの 係数も整数である.さらに の最高次の項の係数も帰納法の仮定から定まるのでそれを含めてこれらの多項式を書くと
(iii) (i)(ii)より自然数に対してが成立する.
(i) なので ,つまりで成立.
なので
(ii) がで成立するとする.より
(iii) (i)(ii)より自然数に対してが成立する.
のとき.
で成立するとする.このとき
ゆえにすべての正の整数 について は整数である.
とする.このとき である.
関数が上に凸な関数であるから,
のときは(1)から成立.
個の場合に成立するとし 個の場合に成立することを示す.
とおく.
(訂正:上から2行目,{}内第1項と2項の間に+挿入)
よって一般の に対して題意が示された.□
注意
のとき.
のとき とする.つまり
ここでもし
が示されたら
そのためには,
かつ
なので
ここで
なので
(訂正:3カ所の +8 は+7に)
のとき.(1)から であるから成立している.
のとき とする.
そのためには で
であるから
に対して
が示されれば上の議論を に代えて
に対して行うことにより
に対して を数学的帰納法で示す.
のとき.
のとき.
で成立するとする.つまり
したがって帰納法により
すべての
に対して
注意
これは何をしているのか.
のときどのようになっているか.
を満たす実数の個数は,二つのグラフとの共有点の個数に 等しい.
したがって
のときは(1)から成立.
で成立するとする.
なので(2)と同様にを と分ける. (1)からとなるがの範囲に個存在する.それを とする. これはすべて異なる.各 に対して 数学的帰納法の仮定によってとなるが個存在し, に対する の値はすべて異なる.ゆえに となるは個存在する.
が異なれば(1)から対応する がすべて異なるので,上のようにして定まる となる個のの値もすべて異なる.
よって命題がでも成立したので,すべてので成立する.
特にで成立するので(3)が示された.
別解 自然数に対し
これを活用して,となるで と表されるものを求める.
より
.つまり
したがってを満たすが
のとき. とおく.で が有理数なので, も有理数である.
のとき成立するとする.
のとき. を の係数が1である の 次式とし, 相異なる 個の有理数 に対し がすべて有理数であるとする.
因数定理より
はすべて異なるので,
に対し
数学的帰納法の仮定から は有理数係数の多項式である.ゆえにから も 有理数係数の多項式である.
したがって題意が示された.□
注意 この問題は数学的帰納法を使うことなく解ける. は 次式である. もすべて有理数である.
次式 に対して 個のに対する値が定まれば は一意に定まる. 実際
※ これが「ラグランジュの補間公式」の方法である. □
(訂正:下から2行目「>」を「=」に)
解2 を示すことは同様.
に関する数学的帰納法で示す. 条件が成り立つのでである.
のとき.であるから
(1)
次数 のとき,任意の正の実数
に対して
のとき. は
のとき成立するとする.
のとき.
それを とする. なので は で負から正に変わる. つまり は で極小である.
なので はただ一つ正の解 をもつ.
(2)
一般に複素数
に関して不等式
したがって である複素数 に対しては(1)から なのでとなることはあり得ない.
よって1の他の解 はすべて をみたす.
(3)
この係数
は を解にもつので,(2)から の 以外の
解 はすべて をみたす.つまり
注意 実は が成り立つ.数学的帰納法の部分に的を絞ったので問題は にしてあるが,ぜひこの証明も考えてほしい. □
よって, は有理数でない.つまり は無理数である.
このとき二つのベクトル
の面積を考えると
よって3頂点が有理点である正三角形は存在しない.
別解 (2)は次のようにで示すこともできる.
設定は同様とする.直線,直線が軸の正の方向をなす角を それぞれ とする.いずれかが軸と平行なときは, 辺長が有理数の正三角形の高さは無理数であることから,矛盾が出る.
いずれも軸とは平行でないとする.
一方
よって存在しない. □
にすべてが0ではない1組の解
があるとする.
この3数の最大公約数をとし,
とする.
すると
最大公約数が1の1組の解を とする.
より は偶数. とおく.このとき
ところがこれは が最大公約数が1の解であることと矛盾する.
よって, が3以上の整数のとき,
別解 次のようにしてもよい.
にすべてが0ではない1組の解
があるとする.
冒頭と同様にして,は2の倍数である.
とおく.
つまり は2で何度でも割れる. このような数は0以外になく.となり. が「すべてが0」ではない1組の解であったことに反した. □
注意 ド・モアブルの定理を習っていないときは,三倍角の公式でもよい.
である.三倍角の公式から
有理数解
を持つとする.
よって有理数を係数とする二次方程式で, を解とするものは存在しない ことが示された.
左辺の素因数は2と5のみで2と5が同数( 個ずつ)入っている.
ゆえに も素因数は2と5のみで, 乗して2と5が同数になるので, 自身2と5が同数入っていなければならない.
つまり は10のべき乗で と表せる.
ゆえに と表せる.
つまり と表せる.
一方右辺は が9の倍数なので9で割ると3余る.
両辺9でわった余りが異なるのでこの等式は成り立たない.
ゆえに 任意の正の整数 に対して, は無理数であることが示された.
が有理数であると仮定する.
まず が 有理数となることを数学的帰納法で示す.
のときは仮定から有理数である.
のとき有理数であるとする.このとき
したがって が有理数である.
次に
で,これが有理数となったので
これは矛盾である.
よって は無理数である. □
定義より . とする. より
次にを
に一つとる.
仮定から各に対してである.
は連続関数であるから
における最大値が存在する.
それを とする. で なので である.
□
「
となるどのような複素数に対してもとは表されない」
という命題の対偶は
「となるは,
を満たす」
である.
この命題が成立するようなとは,つまり
の2次方程式
つまり一定の条件を満たす2次方程式の(複素)定数の集合がなのである.
さて,
ひとつの複素数に対してとなるは二つある.
がに属することと,このとがさらに
ゆえにに属するに対しては
ここで等号が成立するとが存在することを示す.
とおくと
辺々引いて.よって .
.つまり
よっての最大値は
で,
このとき