n=m のとき成立するとする.
n=m+1 のとき. f(x) を xm+1 の係数が1である x の m+1 次式とし, 相異なる m+1 個の有理数 に対し がすべて有理数であるとする.
因数定理より
はすべて異なるので,
に対し
数学的帰納法の仮定から Q(x) は有理数係数の多項式である.ゆえにから f(x) も 有理数係数の多項式である.
したがって題意が示された.
※別解 この問題は数学的帰納法を使うことなく解ける.
g(x)=f(x)-xn は n-1 次式である. もすべて有理数である.
n-1 次式 g(x) に対してn 個のxに対する値が定まれば g(x) は一意に定まる.
実際
これが「ラグランジュの補間公式」の方法である.
これを勉強していた人は,「数学的帰納法で」という指示がかえって煩わしかったかも知れない.