次: さらなる性質
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先の定理ではチェビシェフの多項式の最高次数の係数は求めた.他にも定数や一次の項の係数も求まり,
それが入試問題にもなっている.
これを一般化して次の値を求めよう.
この積を とおこう.
はチェビシェフの多項式 に対して
をみたす 個の値である.つまり の 個の解である.
は奇関数で定数項は0,これに対応して上の 個の解のなかに
が入っている.
求める積 は,ちょうどこの0を除いた他のすべての解の積である.
の の係数を とする.
一方
なので,
そこでチェビシェフの多項式 の一次項の係数 を求めよう.
であるが,さらに
であった.
である.
とすると
より
ゆえに が偶数ならであるが, のとき
これから
を得る.
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