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定義 1 (関・ベルヌーイ数)
数列
を次の漸化式で定義する.
を
関・ベルヌーイ数という.
■
関・ベルヌーイ数は日本の関孝和と,
スイスのヤコブ・ベルヌーイが17世後半にそれぞれ独立に発見した.
数列の性質を調べる強力な手段が母関数の方法である.
一般に,数列に対して,
形式的なべき級数
を指数的母関数という.
関・ベルヌーイ数に対して,その指数的母関数を
とおく.
命題 1
は等式
を満たす.ただし
とする.
■
証明
ここで,
であるから,を必要なところに代入して
これから上記等式が成立する.
□
命題 2
である.
■
証明
の一次の項はである.
となる.ところが
となり,から項を除いた部分は偶関数である.
従って
が示された.
□
定義 2 (ベルヌーイ多項式)
自然数
に対して,多項式
を
関・ベルヌーイ数
を用いて
で定める.
これを
ベルヌーイ多項式という.
■
定義からである.基本性質をあげる.2.はあとでは使わないが,
ベルヌーイ多項式の意味そのものなのであげておく.
証明
1.
命題1と同様の計算を行う.
2.
とおく.
二つの変形を行う.
1.を用いて
両辺の級数展開でのの係数を比較する.
よって,
である.
3.
同様にを考える.
同様に両辺のの係数比較から
を得る.
□
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Aozora
2018-05-14