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ド・モアブルの定理
の右辺を二項定理で展開し,両辺の虚数部分をとる.
と展開されるので
である.全体をでくくる.
を用いて
となる.これは正弦の倍角の公式のによる表現である.
として終項まで書く.
に
を代入する.
このの値に対して
は0で,は0でない.
よってこれらのの値に関して
が成り立つ.
つまり
は、次方程式
の個の相異なる根である.
の次の基本対称式を
とする.
根と係数の関係式から
に対してを十分大きくとると
となり,はの次多項式で,最高次の係数は
である.
さらに,
の乗和をとする.
である.
補題 1
が与えられた自然数,それに対して
を
にとる.
が成り立つ.
■
証明
自然数とに対してを,
の異なる個の積で,
そのうち個は一乗,一つが乗であるもの全体の和とする.例えば
である.
はそれ自身
の対称式である.以下,和は異なる添え字にわたるものとする.
また,である.
のとき
また
であるが,
の展開のなかで,異なる個の積になるものが,そのうちいずれを
からとるかの場合の数,つまり個ずつ現れる.
ゆえに
にわたって順次代入することにより
を得る.
□
本補題そのものは,
が根である必要はなく,一般の文字で成立する.
のときは
という等式である.
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Aozora
2018-05-14