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行列と行列式
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線型写像と行列
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逆行列の存在条件
基底変換と行列の変換
南海
次の問題は,線型写像
に対して,基底の取り方を変えたときに,
を表現する行列はどのように変わるのか,という問題である. 2組の基底
をとる.線型写像
のそれぞれの基底に対する行列を
と
とする.つまり
また2組の基底の間には
という関係が成り立っているとする.
の成分を
とすると,この関係は.
である.したがって
となるので,
である.
はまた
となる
の線型写像
を自然に定める. 定理
3
からこの線型写像には逆写像があり,
は逆行列をもつ. これから
よって
を得る.関係を図示すると次のようになる.
耕一
基底の変換
を適当に選んで
を対角行列にしようというのが,対角化なのですね.
演習 7
解答
7
座標の入った平面ベクトル空間で,基底
をとる.この基底で線型写像
に対応する行列を
とする.
(1)
を基底
によって表すとき対応する行列を求めよ.
(2)
を基底
によって表すとき対応する行列を求めよ.
演習 8
解答
8
4次元の空間で線型写像
が, 基底
を用いて
と表されるものとする.このとき次の4つのベクトルを この順で基底に用いると
はどのような行列で表されるか.
(1)
(2)
Aozora Gakuen