(1)から f(x) は実数を係数とする2つの2次式の積に分解される.それを
f(x)=(lx2+mx+n)(sx2+tx+u)
とする. ls=1 なので
(lx2+mx+n)(sx2+tx+u)=(lsx2+msx+ns)(slx2+tlx+ul)=(x2+msx+ns)(x2+tlx+ul)
となる.よってはじめから x2 の係数が1の2つの2次式
で
f(x)=h(x)k(x)
と分解されるとしてよい.
十分大きな2つの実数
を適当にとると
がともに相異なる2つずつの解をもつようにできる.つまり
(h(x)-v)(k(x)-w)=0
は相異なる4つの実数解をもつ.この等式は
h(x)k(x)=vk(x)+wh(x)-vw
と変形される.したがって
g(x)=vk(x)+wh(x)-vw
とおけば,確かに
g(x)=vk(x)+wh(x)-vwは実数係数の2次式で,
4次方程式 f(x)=g(x) は4つの相異なる実数解をもつ.