次:
三角形の面積と垂心
上:
幾何分野
前:
幾何分野
パスカルの定理の特別な場合
『数学対話(一)』の「パスカルの定理」の最後に「特別な場合の演習 問題」として掲げたものです. 二次曲線,例えば「楕円に3つの接線を引く.各交点と他の接線を結ぶ3直線は1点で交わる」 を一般的に高校範囲で証明するものです.解けた人はさらに進んで「パスカルの定理」へ.
問題 2.1
解答
2.2
1.
に対し
の二変数の多項式を
のように表す.
を実数係数の2次式とする.
で2次曲線
が定まっているとする.
上の点
での
の接線の方程式のうち,
の係数が
となるものを
とする.
を求め
を示せ.
曲線の外の点P
から曲線に2本の接線が引けるとする. このとき,2接点を結ぶ直線
は,
と書けることを示せ.
上の点Qからも曲線に2本の接線が引けるとする. このとき,2接線を結ぶ直線
はPを通ることを示せ.
注 (2)の点Pと直線
を「極」「極線」とよぶ.
2.
問1を前提に次の問いに答えよ.
一般に平行でない2つの直線
と
に対し, この2直線の交点とこれらの直線上にない他の点
を通る直線は
と表されることを示せ.
,
,
を
の上の3点とする. 点
,
,
での
の接線を
,
,
とし,それらが互いに交点をもつとき,
と
の交点を
,
と
の交点を
,
と
の交点を
とする.
3直線
,
,
が互いに交わるならば,これらは1点で交わることを示せ.
さらに,
と直線
,
と直線
,
と直線
がそれぞれ交わるならば, これらの3点は一直線上にあることを示せ.
Aozora Gakuen