玄関>転換期の論考

■ エジプト革命の息吹 11/03/01

エジプト革命の息吹を現地から伝える新聞が届いた。『人民新聞

通巻1404号、2011年2月15日号だ。人民新聞特派員の阪口浩一さんが現地から伝える革命の有り様は、読んでいて心動かされる。阪口さんは上記人民新聞webの最初のページにあるように、昨年12月2日、アジアから初となる「ガザ支援キャラバン」に同行。1月4日、ガザ入りを果たし支援物資を送り届けた。その後いったんトルコに戻り再度エジプトに入り、1402号でも現地から速報を伝えていた。そしてムバラク退陣のその日タハリール広場にいたのだ。ちなみに『人民新聞』は1968年創刊の大衆政治新聞で団体・組織の機関紙ではない。

として彼の書く記事は読み応えがある。このように日本の若者がエジプトに飛び込み、そして現地からの息吹を伝えることはすばらしいことだ。こんな記事は大手の新聞ではまず見当たらない。エジプト在住の音楽家、堀江努さんがトランペットでエジプト国家を弾きながら人々と革命を祝った。「祝祭に花を添えた外国人によるエール」なのだ。彼は「どんな時でも自分のできることを」とエジプトに留まるそうだ。彼についての記事も読んで楽しい。が、ここで他の記事の一部を紹介しよう。

このように考えるエジプトの若者。それを伝える日本の青年。希望がある。

『人民新聞』とのつきあいは古い。訪中記を載せたのも『人民新聞』だった。二十年を経て、新たな中東の息吹を伝える『人民新聞』を青空学園で紹介する。このようにして人々の経験が積みあげられてゆく。この経験の積みあげが、その世の奥行きと、いざというときの人民の力の源だ。

青空学園は玄関の言葉で

と書いてきた。タハリール広場はまさにその実践であった。言葉をもっと深めなければならない。われわれの歩みは遅い。同時代の息吹を力にして、ここで田を拓き耕し続けよう。