【しるす(記す、徴す、標す)】[sirusu]
■「しる(知る)[siru]ようにすること。占有した(領る)ことをはっきりさせるために、何らかの形で表すこと、が原義。紛れることなくわかるように、形にすること。はっきりさせる、きわだたせる。[sirusi]はその形。事実を文字に残すことに展開した。 名詞形が「しるし(標し)」である。
◇『万葉集』三九二五「新しき年のはじめに豊の年思流須(シルス)とならし雪の降れるは」 ◇『大慈恩寺三蔵法師伝院政期点』「之を聖典に験(シルス)に」 ◇『万葉集』四三六六「あが恋を志留志(シルシ)て付けて妹に知らせむ」