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塗り分け[99京大文系]

問題     

$n$$k$ は自然数で,$n\ge 3$$k\ge 2$ を満たすものとする.いま, $n$ 角柱の $n+2$ 個の面に 1 から $n+2$ までの番号が書いてあるものとする. この $n+2$ 個の面に 1 面 ずつ,異なる $k$ 色の中から 1 色ずつ選んでは塗 っていく.このとき,どの隣り合う面の組も同一色では塗られない塗り方の数を $P_k$ で表す.

  1. $P_2$$P_3$ を求めよ.
  2. $n=7$ のとき,$P_4$ を求めよ.

方針

1.
(1)で問題の内容をつかみ(2)を数える. 適切な場合分けか,樹形図を書いて考えればよい.
2.
(2)で$n=7$のときの塗り方の総数を求めるのであるが, 側面の塗り方の総数を数列において, その漸化式を立てるという方針が考えられる.


解1
(1)     $k=2$のとき. ひとつの頂点に少なくとも3つの面がよるので,2色で塗ることは出来ない.

\begin{displaymath}
∴\quad P_2=0
\end{displaymath}

$k=3$のとき.底に3通りの選択で1色使う.側面は2色でぬらなければならない. 交互に塗るしかない.$n$が奇数なら$n$の面と1の面が同色になる. よって側面を2色で塗ることは出来ない. $n$が偶数なら,底と側面は1を塗る色を決めれば,すべてきまる.

\begin{displaymath}
∴\quad P_3=
\left\{
\begin{array}{ll}
0&(n\ 奇数)\\
6&(n\ 偶数)
\end{array}\right.
\end{displaymath}

(2)     側面を3色で塗る型を考える.異なる色を$a,\ b,\ c$とおく.

最初に塗る色$a$は7番目には塗れない.

5番目に$a$以外の色を塗れば6,7番の塗り方は3通り, 5番目に$a$を塗れば6,7番の塗り方は2通り. よって, 4番目に$a$以外の色を塗ればその後の塗り方が5通りあり, 4番目に$a$を塗ればその後の塗り方が6通りとなる.

あわせて21通りの型がある.

底の色を含めた4色の配置は$4!=24$通りある. よって$n=7$のとき

\begin{displaymath}
P_4=21\times 24=504
\end{displaymath}

   

   訂正:「P4=4a3(n)」→「P4=4a3(7)」


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