正四面体ABCDを考える.点Pは時刻0では頂点Aに位置し,1秒ごとにある頂点から他の3頂点のいずれかに,等しい確率で動くとする.このとき,時刻0から時刻までの間に,4頂点A,B,C,Dのすべてに点Pが現れる確率を求めよ.ただしは1以上の整数とする.
方針
解1
時刻0から時刻までの間にBに現れない事象をのように表す.4頂点A,B,C,Dのすべてに点Pが現れる事象は事象 の余事象である.
事象は点A,C,Dの間を動く事象,
事象
は点A,Dの間を動く事象なので,
解2
時刻0から時刻までの間に,
点Pが現れた頂点の個数がである状態をとおく.
のときであり,
4頂点A,B,C,Dのすべてに点Pが現れる確率はである.
との間の推移の確率は図のようになる. ただし状態を指示するところに確率を書きこんでいる.
これからまず
吟味
基本的にはすべての状態を数列に置き漸化式を立てることで解くことができる.